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2005年11月16日

頸椎の関節

前回のエントリーのコメントで、関節についての質問があったので、アパトサウルスの頸椎を例に解説してみたいと思う。
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図Aは頸椎の関節突起の関節部分だけを図示したもの。図Bと図Cは第13、14、15頸椎を二通りの方法で関節させてみたものである。側面から見ているだけなので、立体としての把握はしにくいと思うが、この角度からでも分かる部分について説明してみたい。
頸椎には前後に関節突起がある。それぞれ左右に分かれていて、前後でつながっている。また、頸椎の中心にある円筒形の椎体でも前後につながっている。正面から見ると、関節部分がちょうど三角形になる。図Dを見てもらうとよく分かると思う。
関節面には可動範囲があって、その範囲内で関節を動かすことが出来る。ただし、骨だけで想定される可動範囲は、筋肉などの組織が付いた場合よりも大きいと考えなくてはならない。
図Aの関節突起の関節方法が正しいとすると、頸椎は図Bのように関節するはずである。図Cのように首を高くそびえるように上げようとすると、どうしても椎体の関節を「脱臼」させなくては無理である。
自然に関節させようとすると、首を高く上にあげることは無理がある。
blog05111603.jpg
写真は人間の頸椎。7個ある。
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こちらは人間の胸椎1番目から3番目である。関節突起の関節の仕方に、アパトサウルスとの共通点があることが分かると思う。
うまく説明できたかどうか自信がないのだけど、また、分からないところあったら、質問ください。

投稿者 corvo : 2005年11月16日 22:41