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2005年11月23日
クロコダイル skull 01
今日はクロコダイルの頭骨をデッサンする。
これは仕事ではなく、また作品を作るという意図でもなく、目と手の修練として描いているものである。
まずは途中経過まで。
いつものようにアルシュの極細目に、ステッドラーの鉛筆を使用する。鉛筆はHBとBの二種類。これだけ複雑な凸凹のテクスチャーを、短時間で完全に再現することは無理である。これは標本の記録としてのドキュメントを作成するわけではないので、ある程度いい加減に描いている。
とはいっても、出来る限り正確に描写しようと観察し、手を動かしている。全体のバランスも大事だが、僕の場合は徹底的にディテールから描いていくことが多い。このデッサンも端から順に描いている。ディテールを造り上げていくことで、次のプロセスへのプレッシャーをかけているという意味もある。そうでもしないと進まないぐらい、怠け者なのだ。
ひとつひとつの凸凹を目で追っていくときは、虫になったような気分で形態を追いかけていく。出来るだけ細かい解像度で物を見ようとしている。今回は予想以上に消しゴムを使うケースが多かった。これまでこのblogで紹介した狼や猫の頭骨のときは、ほとんど使用していない。
まだまだこれからというところ。
ディテール。鼻先。
これもディテール。
細かなテクスチャーにばかり気を取られると、立体感、空間感を喪失してしまう。光の方向に注意して、立体物を描いていることを忘れてはならない。虫の目になりながら、鳥の目で俯瞰する意識を常に持っていることが大事である。
誰だ、ズゴックリクエストしたやつ!
また描いてしまった。
投稿者 corvo : 2005年11月23日 23:21