2005年10月29日
WALK THE LINE
今日は午後から妻に誘われて映画の試写会に出かける。
全く予備知識もなく、どんな映画かも知らず新宿シアターアプルで「WALK THE LINE」を見る。
邦題は「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」。もうちょっと、タイトルどうにかならなかっただろうか。のっけから文句で申し訳ないが、これが素晴らしい映画であった。
今日の今日までまったくジョニー・キャッシュを知らなかったのだけど、彼の自伝を元にした物語は抑制が効いていて、リアリティがあり美化された感じがしない。前半の見せ場はオーディションのシーンだろう。この映画で一番好きなシーンだ。小さなレコーディングスタジオ(サンレコード)で創設者サム・フィリップスを待ちかまえて、オーディションを無理に受けさせてもらうのだが、コピー曲を演奏するも見向きもされない。「さらけだしてみろ」と問いつめられて、追いつめられたジョニーが空軍時代に作ったオリジナルを歌い出す。この時にサムがジョニーに問いかけていく言葉が絶妙である。記憶が曖昧で書くことは出来ないが、全ての表現者に響く言葉であったと思う。
公開は来年の2月らしい。
この試写会はマーケティングリサーチの目的で行われており、ポスターやキャッチコピーについてのアンケートを書かされた。こういってはなんなのだけど、どれもひどい言葉の羅列でどれが採用になったとしても、この映画の本質を表現しているとは言い難いと思ってしまった。アンケートの質問も偏ったものが多く、「こうやって売りたい」という方向性が色濃く打ち出されていた。なのであまり答えることができず、質問に×をしたものもいくつかあった。
でも、お薦めできる映画なので、公開されたら是非見に行ってほしいと思う。
投稿者 corvo : 2005年10月29日 23:40