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2005年10月 2日

日曜画家

先週は月曜日から土曜日まで、毎日出かける用事が入ってしまい、家で仕事をすることがほとんど出来なかった。
昨日はSCBWIのイベントで表参道へ。その後、飲み会にも参加して遅い帰宅であった。SCBWIとは子供の本に携わる人々のための、国際的な団体である。

今日、日曜日になってようやく家で落ち着いて仕事ができる時間ができた。
はたと気づく、まるで「日曜画家」ではないか!
しかし今日も黒猫が体調を崩し、動物病院に連れて行ったりしていたため、まとまって制作ができない。
今日中にすませておきたいノルマを設定していたのに、これではまた深夜までかかってしまう。

話は変わって、TBSで問題のある絵画商法のドキュメントをやっていたのだけど、なかなか興味深い。あの街頭で勧誘しているキャッチセールスである。
なかなかセールストークがふるっている。「ここで買わないと、もう出会えませんよ」「絵画と出会うのは縁ですよ」「良く考えてしまうと、絵というのは必要じゃないって思うのですよ」、だから今ここで買えという論法である。
面白すぎる。断言するが、よく考えていらない絵を買うべきではない。よく考えても、寝ても覚めても、想い出されて気になる、というのであれば買ってもよいかもしれない。
絵の値段はあってないようなものと言われるが、決してそんなことはない。市場がある以上、相場というものは存在する。
版画であれば、調べればおおよその原価は分かる。これが有名作家となると、原価とはまったくかけ離れた値段がつくようになるのだが・・・。
普通、高額な買い物をするときには、その商品をよく調べるのではないだろうか。カタログをかき集めて、ネットで情報を収集して、友人に相談するだろう。
買ってしまった人のインタビューがあったが、絵にも興味もなかったのに、セールスのしつこさに買ってしまったという。買ってしまった人に同情はしない。
ただ、こういったことをきっかけに、美術品に不信感を持たれたり、嫌いになってしまうことはやめてほしいと切に願う。

投稿者 corvo : 2005年10月 2日 18:04