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2005年9月30日
竜とわれらの時代
「竜とわれらの時代」は2002年に出版された、川端裕人さんの著作です。
今回、文庫として出版されることになり、前回に引き続き表紙のイラストを担当しました。
これが前回のイラスト。小説の軸となる架空の恐竜テトリティタンの頭骨です。
もちろん標本はありません。ディプロドクスタイプとカマラサウルスタイプの中間型という設定です。そして巨大。
これがラフスケッチで、このラフでオーケーをもらいました。(1点しかラフ作ってません。一発オーケーで気分良く、フィニッシュワークへ)
これが、今度の文庫版「竜とわれらの時代」の表紙イラスト。もちろんテトリティタン、初の生態復元画です。
川端さんのblog「リヴァイアさん、日々のわざ」でいち早く公開されています。
同じ画像だけアップしてもなんなので、前回のものも合わせて紹介してみました。(単なる負けず嫌い)
投稿者 corvo : 18:54
2005年9月29日
集中講義2日目、3日目
集中講義2日目と3日目をまとめてアップ。
昨日は12時に学生と国立科学博物館で待ち合わせ。目的はアパトサウルスの標本を見るためである。
平面上の図版を見ているだけでは、立体の理解が難しくなってしまう。論文の図版は3面図になっていて立体を想像することはできるが、一度も見たことのないものを思い描くことはあまりに困難だ。
そこで、実際の標本を見ながらスケッチをとったり、撮影をしてもらいながら話をするという時間を設けた。
芸大も博物館も上野公園内にあるという立地条件の良さから、比較的ゆっくりと博物館で時間をとることができた。
アパトサウルスの標本を前にして、スケッチをとる学生。
研究室に戻り、作業の続きを進める。ほとんどの骨格の位置を決定し、論文に図版のない部分を手で描き加えているところ。
完成した骨格図をトレーシングペーパーに写し取る。
立体の把握のヒントとして、椎骨の断面図を厚紙に貼り、切り抜いて針金でつないだものを作る。針金は脊髄が通っている穴を貫通している。
骨格の側面図との相関関係はこんな感じ。
トレーシングペーパーに写したイメージを画用紙に転写して、筋肉と皮膚を復元していく。様々な資料が山積みになっている。
時間切れで学生たちは完成させることが出来なかったが、復元のプロセスを体験し理解するという目標は達成できたと思う。
今回、講義をしてみて感じたことは、復元という作業を伝えることは非常に難しいということである。自分の中でも理解が進まず、納得のいかない部分が多々あるのが、古生物の復元である。動物園に行って観察し確認することもかなわない。
特に筋肉の復元に対する理解が不足している。近々、筋肉の復元を徹底的にやってみなくては。
今回の集中講義は今の自分に何が不足しているかを、実感することが出来た経験であった。
投稿者 corvo : 23:14
2005年9月28日
サイト更新
本日、サイトを更新しました。
今月の更新予告で絵本「ティラノサウルスが出来るまで」をwork shopにアップする予定でしたが、来月の更新へ延期いたします。楽しみに待っていてくださった皆様、どうもすみませんでした。
今回の更新は次のとおりです。
1.top pageが変わりました。
2.galleryのnature 2000、2002、contemporaryに作品を追加しました。
3.storeのbookにamazonの検索バナーを追加しました。
4.storeのprintでは版画作品が購入できます。
blogのコメント、いつでも大歓迎です。ご意見、ご要望ありましたら、いつでもご連絡ください。
これからもよろしくお願いいたします。
投稿者 corvo : 23:52
2005年9月27日
佐藤琢磨、来季のシート失う
今となってはちょっと前の話題。
ファンクラブにも入って個人的に応援していた佐藤琢磨が、来季シートを失ってしまったのは残念でならない。
BARホンダは先にバリチェロとの契約を結んでいたため、バトンとの契約が決まった時点で、必然的に琢磨のシートは無くなってしまった。
問題は来季ウイリアムズに行くはずであったバトンが、その契約を反古にしてBARに残ったことである。バトンは昨年BARとの契約があるにも関わらずウイリアムズと契約をして、司法の判断に委ねるというゴタゴタを起こしている。そして2006年にウイリアムズに移籍するということで決着したのであった。
今季のBARは序盤調子が悪かったものの、後半は連続してポイントを取り続けていた。一方のウイリアムズは調子が一向に上がらず成績は低迷。エンジンは来季からBMWワークスを失いコスワースカスタマーとなる。
その状況を見たバトンは心変わりし、BARに残ると言い出して今の結果になった。バトンを獲得するために、BARは違約金としてウイリアムズへ40億円を払ったとも言われている。
まったくもって、とんでもない我が儘ぶりである。
そんなバトンの我が儘ぶりを見ていて、思いついたのが下のイラストである。
前々からちょっと思っていたのだけど、バトンはアナキン(ヘイデン・クリステンセン)にちょい似かなと。
今回の一連の騒動を見るにいたって、バトン君ダークサイドに落ちたのかと。
そうすると、押し出される格好になった琢磨がオビワンに見えてきて。トレインスポッティングのときのユアン・マクレガーと同じ髪型だし、バトンより年上だし。
軽い気持ちで描き始めたら、ちょっと時間がかかてしまって、何やってんだろうと思いながらのアップである。
でも、今年の琢磨の成績では、シートを失っても仕方がなかったのも事実である。
投稿者 corvo : 19:59
2005年9月26日
集中講義1日目
今日から集中講義。芸大美術解剖学研究室の修士の1年生を対象にした、ゼミ形式の講義である。
復元画とはどういったもので、僕自身がどんな仕事をしているかという話は、6月16日に行った第一回目の講義で話をした。今回は実際に復元画を描くプロセスを体験してもらうため、実技を中心とした講義を行う。当然、1日で完成することは不可能なので、3日間で一枚の復元画を制作する予定である。
さすがに普段から実技を行っている学生は理解が速い。また解剖学の訓練を受けているため、骨の名称や機能を理解しているので、一方的に話をするだけでなく議論をしながら進めることができ、僕にとっても勉強になる講義となった。
資料として用意したApatosaurus louisaeの骨格図を切り抜いていく。
論文の図版は縮尺が部位によってバラバラのため、スキャナで取り込んでから縮尺を1/20に統一してある。全身を復元するとおよそ1mほどになる。
僕がこのblogで紹介した「apato process」と同一の論文を使用している。
まず頸椎から始める。ひとつひとつ切り離した頸椎を、関節の部分で丁寧につないでいく。全体のバランスも見ながら、何度も試行錯誤を重ねていく。そのため糊には貼り直しのできるペーパーセメントを使う。(画像に写っているスティック糊とは違う物です)
頸椎、胴椎がおおよそ出来てきたところ。今日の講義の時間ではここまでが精一杯。
最終的にモノクロの生体復元図を描いてもらうことが目的である。
帰宅してから録画してあったブラジルGPをようやく見た。
アロンソ、ワールドチャンピオン決定。年間を通じてマシンの信頼性も抜群で、ミスの少ないドライビングで安定していたことが大きな要因である。ライバルの自滅にも助けられ部分もあったが、勝ち取ったタイトルであることに間違いない。2戦を残しての決定に少し残念ではあるが、ブラジルでも3位に入りチャンピオンにふさわしいレースであった。
投稿者 corvo : 22:48
2005年9月25日
見られて描く
前回、博物館の展示場でスケッチをする話を書いたのだけど、「見られて描く」ということにいくつかコメントをいただいた。
もちろん、いつも人にみられながら描いているわけではない。
描いた絵は必然的にものとして残っていく。ラフスケッチや、エスキースも捨ててしまわない限り手元に残る。ということは僕が死んでしまったときには有名無名に関わらず、誰か第三者の目に触れることになってしまう。そんなことまで考えて、いい加減なものは作れないなあと勝手に思いこんでいるのかもしれない。
ちょっと話がそれてしまったが、博物館の展示空間などの公共の場で描く場合は、みられて描くことを意識するのは当然の事と思う。また、見てもらって楽しんでほしいとも思う。
「うまいねえ」なんて一言かけてもらえたら、「そうでしょ!」とかいいながらノリノリで手も動く。
コメントにも少し書いたのだけど、今回は樽さんから解剖学的、生物的な間違いの指摘を受けたり議論をしたり、短い時間ではあったけど活気のある空間ができていたと思う。
そんなふうに投じた一石が、波紋を広げていくのが理想だと思ってはいるのだけど、なかなかそうはいかないのが現実である。
これからブラジルGP。日本の裏側なので地上波といえども生中継であるが、寝ることにする。
明日の午後は、芸大での集中講義。今日一日講義の準備のために忙殺された。実技が中心の講義なのだけど、どんなふうに造ってくれるか楽しみである。
投稿者 corvo : 23:57
2005年9月24日
神奈川県立生命の星・地球博物館2
昨日の取材の時に展示室でスケッチの作業をさせてもらったのだけど、観覧者の反応を見ていると面白い。
腕章をして、いかにも仕事でやっている博物館スタッフという感じであったかもしれない。
描き始めて15分ぐらいたったところ。見に来る人はほとんどいない。
たいていの大人は無視である。興味があるのかどうかも分からない。もっとも標本も流し見しているだけかもしれない。声をかけると悪いとでも思っているのか、全く関心がないのか。気分の良いものではない。
子供は気になってしょうがないそぶり。何人かの子供たちは、何度も進捗具合を覗きに来ていた。でも、男の子限定。女の子はまったく関心がないようである。
最悪なのは男連れの若い女性。男のほうも同様か。標本すら見ていない。まあ、目的が別のところにあるから、そんなものだろう。
絵を描いているところに関心を持たれないというのは、非常に残念である。
展示室で描いたスケッチ。
収蔵庫で描いたスケッチ。
剥製を描くというのは、とても難しかった。
剥製は製作の過程で中の骨格を抜いてしまう。ようするに張りぼての状態なのだ。なので剥製の出来、姿勢の善し悪しは職人の腕によるところが大きい。
関節の位置を明確に理解することができないので、骨格の知識を総動員して頭の中で再構築しながら描く必要があった。次は生きた個体を見に行かなくては。(動物園にいくしかないのだけど)
投稿者 corvo : 10:05
2005年9月23日
神奈川県立生命の星・地球博物館1
長い名前の博物館である。手帳に予定を書くときに実に大変で、「・・・生命の星」で止まっていることが多々ある。
今日は狼の剥製を取材させてもらうために、(もう一度書く)神奈川県立生命の星・地球博物館まで行ってきた。
ここは名前が長いだけでなく、道のりがはてしなく遠い。日帰りで取材に行くにはちょっときつい。
この博物館では「ザ・シャーク展」などでお世話になっている学芸員の樽 創さんが、標本の取材などで色々と便宜をはかってくれる。
今、開催中の特別展化石どうぶつ園-北アメリカ漸新世の哺乳類-に展示されている狼の剥製。(神奈川県立生命の星・地球博物館所蔵)
今回は館が収蔵する狼の剥製を全て見せてもらい、スケッチもじっくりさせてもらうことが出来た。また、骨格の標本も観察し撮影することが出来、収穫の多い取材であった。
これも特別展で展示されている狼の頭骨。(神奈川県立生命の星・地球博物館所蔵)
樽さんは専門分野が哺乳類ということもあり、僕自身がまったく気づいていなかった事を指摘してくれて、非常に勉強になることが多かった。古生物、現生に関わらず研究者とのディスカッション、研究者からのサジェスチョンは有意義であり、多くの刺激を与えてくれる。
こういった取材は樽さんとの個人的な信頼関係によるところも大きいのだけど、この博物館が社会に開かれた存在としてあることが重要なのだと思う。
公共の博物館である限り、社会に対して開かれた存在であることが原則であると思う。もちろん、誰彼無く収蔵庫に立ち入り、全ての標本を手にとって良いというのではなく、しかるべき手続をとり標本に対して真摯な態度で臨める人物でなくてはいけない。
しかし、残念ながら公共の博物館でありながら、そういった体制でない博物館も存在する。
博物館は公共の財産であり、共有できる生きた知識の収蔵庫であってほしいと願う。
投稿者 corvo : 23:47
2005年9月21日
blog雑感
このblogももう初めて3ヶ月である。何年も続けている人間から見たら、そんなことと思うかもしれないが、毎日こつこつ続けることが苦手な僕にとっては天晴れなことである。
今のところ、コメント欄に書いてもらったときは、僕がその返事を書くというスタイルをとっている。本来、そういうものであると思うのだけど、もう少しアクティブな使い方があっても良いかなと思っている。
例えば、コメント投稿者同士が、意見や議論を交わしていくというスタイルである。もっとも、掲示板のほうがそういった用途には向いていると思うが、blogのように元になる話題があるとより面白くブレなく出来るのではないだろうか。
またblogであれば、不適切な書き込みに対して迅速に対処することや、場をコントロールすることが容易である。
どんどん興味深い話題を提供していかないといけませんね。
どうか、これからもよろしくお願いいたします。
投稿者 corvo : 23:49
2005年9月20日
狼のskull 05
ようやく狼のskullを完成することができた。
今日、一気にフィニッシュまで持って行った。作品を完成させるときは、とてもエネルギーを必要とする。
ちょっと前回から間があいてしまったが、制作を始める。
おおよそ骨格の部分の描写が終わったところ。
背景を黒く塗りつぶしていく。この時、skullのアウトラインを慎重に選び取っていく。
背景を塗りつぶした後に、アウトラインにもう一度手を入れる。とても微妙な作業。
光のあたる方向を意識して、再度描写していく。そして、完成。
今回も少し中央からずれた構図である。
投稿者 corvo : 20:12
2005年9月18日
やっつけ仕事続報
今日の昼になって、修正の連絡が入る。遅い。昼になるまで確認していないのか。
首を上げたブラキオサウルスの首をもっとS字にしてほしいということ。
怒りに震えた手で描いたので、線も少しびびっているかも。
従来の復元姿勢を描きおろす意味がわからない。絵を合わせたいのかもしれないが、所詮テレビ上で数秒のことであろう。G・ポールの復元図で良いのではないか。
S字に復元しようとすると、かなりの無理がかかる。
疲れた。これでおしまい。
投稿者 corvo : 13:31
やっつけ仕事
昨日のやっつけ仕事の画像。
夜の間にメールで送ってあるのだけど、いまのところ返答はなし。おそらく大丈夫でしょう。
首を高く上げない復元姿勢。
従来の首を高く上げた復元姿勢。無理にあげているため、所々脱臼している。
やっつけ仕事とはいえ、各骨格の比率は計測して描いている。
出来上がりとしては不満も多いのだけど、あらためてブラキオサウルスの復元姿勢を確認することができた。
投稿者 corvo : 11:34
2005年9月17日
急ぎの仕事
急ぎの仕事である。
はっきり言って腹の立つ依頼。先方は18日に欲しいということであるのだけど、その依頼があったのは16日の夕方。20日でもいいということなのだけど、それは完全に連休をつぶせということなのか。定期的な休みをとらずに仕事をしているフリーランスではあるが、休みも必要であるし予定もある。
その依頼の内容は、テレビの番組で使用するためのブラキオサウルスの骨格図である。しかも、首を高く上げた図と低く下げた図の2点。最終的には首から先の部分をデジタル上で差し替えるので、1.5頭分の骨格図というところであろうか。
写真を見てもらえれば分かるとおり、これだけの図版を制作するだけにも、多くのの資料を参照する必要がある。
そして絵を描くというスキルが必須である。
時間が短い以上に、ギャラの安さに腹が立つ。
当然、特急料金も週末手当も付かないのである。
1日でやっつけてしまって、明日データで納品。目出度し目出度し。
投稿者 corvo : 23:52
2005年9月16日
狼のskull 04
これまた久しぶりの狼のskullである。
ようやく描きこみ始める。これまでアクリルで制作するときは、全ての過程をアクリルだけで通していたのだけど、前回の猫のskullから透明水彩を併用している。
アクリルは速乾性で手軽で便利な素材ではあるのだけど、発色や透明感などは油彩に対して非常に劣る。そのため透明感のある表現をするときに非常に不自由に感じていたのだけど、透明水彩を併用することで理想的な状況に近づけることができた。
ただし、透明水彩は水に濡れると溶け出してしまうので、上からアクリルを重ねるときはデザインコートなどの定着材を使用することが必要である。
褐色の絵の具を中心に作業を進める。
まだまだ序盤。これから先が長い。
復元画を描くときには、生きた対象を観察することができない。これは非常にストレスになる。
今、描いているのは頭骨であり生きた姿ではないが、この頭骨が生きていたときの姿(もちろん同一の個体ではないが)を知ることが出来る。
対象を前に描くことは、ものを見るということ、描くということの大切さを実感させてくれる。
投稿者 corvo : 00:45
2005年9月15日
久しぶりの復元画
久しぶりに復元画の画像のアップである。
といってもまだエスキースの段階である。登場する恐竜はマジュンガトルス2頭。
この恐竜の化石が発見されたときに、歯による傷のついた骨格の化石が発見され、共食いの証拠と考えられた。実際、生きたもの同士が闘い共食いをしたのか、死体を漁って結果、共食となったのかは分からない。
今回は生きたマジュンガトルス同士が争った場面を想定してみた。アクティブすぎるポーズかもしれないが、時々こんな感じの場面を無性に描きたくなる。
いくら劇的な場面といっても、解剖学的に逸脱したポーズをとらせることをしてはいけない。
そのポーズをとらせるために関節を脱臼させたり、骨格のプロポーションを無理矢理変えるようなことは、復元するという目的から一番遠い行為となる。
絵の上のことなので、完全に整合性がとれているかと問われると、多少デッサンの狂いがあるかもしれないが、構図を決定するときには、色々な方向から見て無理がないようにポーズを決定している。
観察できない生物を描くのは、本当に難しい。
投稿者 corvo : 23:33
2005年9月14日
ランチ
今日は妻とランチを食べに長野まで出かける。
エッセイスト玉村豊男氏がオーナーを務めるVILLA D'EST GARDENFARM AND WINERYがその目的地で、テレビでここの存在を知った妻がランチの予約をし、ドライブがてら行こうということになっていたのである。
外環自動車道、関越自動車道、上信越自動車道と乗り継ぎ、東部湯の丸インターを降りて10分ほどのところで、自宅から片道約220㎞であった。
夏休みでもない平日だというのに、お昼時はもう席がいっぱいである。高速のインターから近いとはいえ、決してアクセスの良い場所にあるわけではない。ちょっと気軽に来られるところでもないのに、驚くほどの盛況ぶりである。
山の中腹にあり農場に囲まれたカフェとワイナリーは、素晴らしいロケーションであった。天気にも恵まれ(真夏のように暑かったのには閉口したが)、山の斜面から平地の景色がくっきりと見渡すことができた。
農場から見下ろす景色。
1時からのランチコースを楽しむ。メインに妻が選んだのは「信州サーモンのフィッシュケーキ」で、僕は「蓼科豚のロースト」。これが最高に美味しかった。しっかりと火が通っていながら、赤みを帯びた肉質は柔らかく、味付けもしつこくなくてさっぱりと食べることが出来た。
「蓼科豚のロースト」
「信州サーモンのフィッシュケーキ」
デザート、ハーブティーも美味しく、大満足のランチであった。
さすがに往復の運転はこたえる。夕食後に仮眠をとってからblogをアップ。他にもいろいろ書こうと思っていたのだけど、とりあえずここまでで。
投稿者 corvo : 22:54
2005年9月13日
次回のサイト更新予定
今日は神保町で、次回のサイト更新の打ち合わせ。
昼においしい寿司屋を教えてもらう。ランチは1000円、1500円、2000円でそれぞれ握りとちらしがある。迷わず1000円の握りを注文。ここでネタを列記出来るほどは覚えていないけど、職人気質の店で大変うまかった。
ランチがあることを知らないで入ると、ぎょっとする店。値段がどこにも書いていない。
夜はきっとそれなりの値段なのだろう。
work shopでは「絵本ティラノサウルスが出来るまで」を企画中。
作者のコメントはもちろんのこと、監修者、編集者、エディトリアルデザイナーなど関わっていただいた人々からもコメントをもらえればと思っている。
トップページのイラストも更新予定。これから描き下ろしになるのだけど、一応構想はまとまっている。
サイトの更新に関してご要望、リクエストなどありましたら、遠慮なくコメント欄へお願いします。
投稿者 corvo : 23:11
2005年9月12日
読書
昨日は午前中に選挙に行った後、読書にいそしむ。
土曜日に届いた「女系家族上巻、下巻」を読了。
文庫で上下あわせて1000ページほどの長編であるが、夢中になって読んでしまった。
久しぶりに本の紹介。The Pterosaurs: From Deep Timeがアマゾンから届く。随分、前に予約をいれていて、ちょっと忘れかけていた本である。
例のごとく、全てのページに目を通す。カラーページも多く、図版も綺麗で良い資料になりそうだ。
昨日はF1ベルギーGPの開催日でもあった。しかし、テレビは総選挙一色。
そのおかげでF1地上波放送は、夜中の2時40分スタート。さすがにこれをリアルタイムに見る気にはなれず、録画して今日観戦した。
もう今年のマクラーレンはどうにかなってしまっているのか。悪魔に魂でも売り渡したのだろうか。またもやワンツーフィニッシュならず。佐藤琢磨も不運と言ってばかりもいられない痛恨のミス。今年のチャンピオンはアロンソで決まりだろう。
投稿者 corvo : 20:42
2005年9月10日
猫のskull 06
猫のskull完成。
サイズは270x370mm。素材は紙にアクリル、透明水彩。
画面全体。のびのびというか、無駄というか、異様に背景が広い。
skullの部分だけを切り取ったところ。
さらにディテール。タッチはこんな感じで入っている。
今日は昼間にカナダの友人とskypeで会話。インターネット網を活用した無料電話サービスだが、これが非常に便利。
電話代を気にせず遠方と会話することができる。パソコンを立ち上げて、そのそばにいなくてはいけない制約があるが、音質も問題なく会話を楽しむことが出来た。
明日は総選挙。朝から選挙に行ってきます。
投稿者 corvo : 18:23
猫のskull 05
金曜日は週に一度の非常勤講師の日。そのため昼間は制作ができない。
これが8日の夜の状態。
体力と相談しつつ、睡眠時間を考慮にいれながら手をとめる。
9日夜の状態。昼間の仕事から帰って、夕食後に制作を始める。ほぼ完成に近づいていくところ。
skullの輪郭は慎重に筆を動かし、それ以外の背景はラフに塗りつぶしていく。
ただしラフな作業のときでも、リズムは大切にしたい。ただ漫然と塗るだけでは楽しくないし、仕上がりも悪くなってしまう。
次の記事では完成の画像をアップ出来ると思う。次は狼の制作である。
投稿者 corvo : 00:14
2005年9月 9日
猫のskull 04
一日中、猫のskullの制作。
アクリル絵の具を使ったプロセスに入る。
使用する筆は面相筆。神経を使うタッチの連続。
絵の具はまず3色だけ。上からネープルスイエローヒュー、ローシェンナ、チタニウムホワイト。
これが昼間の段階。
ほぼ全体に手が入って完成に近づいてきている。もう少し進みたがったが、ここまで。
最終的には背景は漆黒になる予定。闇に浮かび上がる頭骨がイメージ。
ドラマ「女系家族 」が面白い。盛り上がってきました。
小説(上巻、下巻)と過去に撮られた映画「女系家族」も見たくなった。
投稿者 corvo : 00:05
2005年9月 8日
猫のskull 03
次は猫のskull。同時に制作している。
手順としては狼の場合と全く同じ。
ファンシープリントを染みこませ始めたところ。
ファンシープリントを染みこませてから、少し時間が経過してしまったため、いまひとつ綺麗に転写できなかった。
カラーインクでベースの色をつけた後、透明水彩のバーントシェンナとセピアで暗部を描写していく。
アクリル絵の具で透明感のある色をのせようとすると、鈍い感じになってしまうので透明水彩やカラーインクのほうが適している場合がある。今は”あっさり”とした描写であるが、最終的には”こってり”とした仕上がりにしようと思っている。それでも暗部の透明感は最後まで活かしていきたい。
透明水彩は水に濡れると、絵の具が落ちてしまうので、この上から描写する前に、デザインコートでコーティングを施しておく。今週中にはある程度、完成までもっていきたい。
投稿者 corvo : 02:21
狼のskull 03
完成したエスキースをパソコンでスキャンして、イメージを反転したものをプリントアウト。
このプリントされたものを、さらにコンビニでコピーをとる。
水張りしたアルシュ紙の上にコピーされたイメージを置き、裏からファンシープリント(転写用の溶液)を塗り、イメージを転写する。この時かたい素材のもので、裏から素早くこすりつける。僕はペーパーナイフを利用している。
溶液を染みこませて、こすりつけた後の状態。
このようにイメージが転写される。
イメージの上から、カラーインク( Rowney社のAcrylic Artists Ink、Raw Sienna)で全体を塗ってしまう。
これが全体のトーンのなかで中間色となり、色彩をコントロールしやすくなる。
投稿者 corvo : 02:10
2005年9月 7日
狼のskull 02
狼のskullのエスキース完成。
この狼のskullは後頭顆が壊れているため、犬のskullを参考にする。
完成直後。
狼と犬の大きさの違い。犬は上顎しかなく、長年の使用で絵の具や手あかがついてしまっている。
この頭骨は10年以上前に海岸で拾ったものである。
完成したエスキース。
投稿者 corvo : 00:01
2005年9月 6日
SVP
来月、SVP主催の65th Annual Meetingに参加することにした。場所はアメリカのアリゾナ州フェニックスである。フェニックスといえば1991年まで、市街地サーキットでF1を開催していたところ。1990年のアレジとセナのバトルは、今思い出してもぞくぞくする。
ちょっと話がそれたけど、SVPとはThe Society of Vertebrate Paleontologyの略称で、古生物のなかでも脊椎動物を対象にした学会である。僕は学会に所属していないが、nonmemberとして参加することができる。ただし、参加費は割高である。
あまりに心許ないというか、だめだめな英語力ではあるが、その雰囲気だけでも楽しんできたいと思う。
開催日は10月19日から22日までなので、まだ1ヶ月以上先の話であるのだけど、参加するための登録やホテルの手配を早急にする必要があったため、今日の報告となりました。
投稿者 corvo : 23:21
2005年9月 5日
狼のskull 01
今日は午後からKDDIの光通信工事。無事、予定通り終了。10日後のNTTの工事を待つばかり。
昼間はばたばたとしていたため、制作は夜から。個展、白峰行きの間、整理をしていなかったものの片づけにも時間をとられる。今日から狼のskullのエスキースをスタートする。
猫と比べると非常に大きい。犬の頭骨と比べても、その大きさには特筆すべきものがある。
エスキースはまだ触り程度。HB、H、Fを使用。
猫のskullの完成したエスキース。前回の写真では角度がついていたため細長くなってしまっていた。
これが本来のフォルム。
投稿者 corvo : 23:05
2005年9月 4日
明日の準備
あと数分で明日という時間であるが、今日は明日午後の光通信の工事のための準備を午前中にすませる。
うちは仕事場が地下にあり、地下をネットワークの基点にしているため、地下まで光の信号をひっぱってこなくてはいけない。光ケーブルを地下まで持ってくることは考えず、1階からLANでつなぐことにする。幸い予備のLANケーブルが地下まで繋がっているため、端子を接続するだけでオーケー。動作も確認。
後はKDDIにこちらの意向通り工事をしてもらえるかどうか。キャンペーン中で工事費は無料である。
もうすでに結果は出ているはずのイタリアGPを地上波で視聴中。森脇さんの解説は的確で聞きやすい。
しかし、しかしである。佐藤琢磨とライコネンにはこれほどに不幸なことが起こるのか。全くツキがない。
ルノーが予想以上に速い。エンジン全開率の高い高速サーキットモンツァで、ルノーがここまでくるとは。BARにとっては有利なサーキットであるため、返す返す琢磨の給油ミスは残念。ドライバーは何も悪くない。
これからチェッカーフラッグまで観戦である。
投稿者 corvo : 23:55
2005年9月 3日
早稲田
今日はある用事のために早稲田へ出かける。
詳細はもう少し日がたってから。
ネットを通じて知り合った方と、初めてお会いして長時間話す機会があったのだけど、楽しいひとときでした。その方とはタブリンさん。
趣味で恐竜などの生物の骨格を木彫で作られています。
その造型は実に精巧。また文献や資料を参考にする姿勢も真摯です。
帰り道、早稲田の駅へ向かう途中。
投稿者 corvo : 23:55
2005年9月 2日
RC GEAR
先日RC GEARさんからプレゼントをいただく。
恐竜Velociraptorをモチーフにしたペンダント。
27mmという小ささの中に、Velociraptorの頭骨の特徴を余すことなく伝えている。
RC GEARの代表であり制作者でもある横山さんは、デザインを決定するために資料を揃え、博物館まで標本を取材にいく本格派である。
インターネットでも購入出来るので、興味のある方は上記のリンクから覗いてみてください。
付属の箱の上に乗せたところ。箱も気が利いている。
拡大写真。非常にきれいに作り込まれている。
投稿者 corvo : 09:19
2005年9月 1日
猫のskull 02
skull2日目。
予告通り、エスキース完成。
先週は長期に家を離れていたため、久しぶりに落ち着いて制作した。
やはり集中したまとまった時間がないと、制作は難しい。
出来上がったエスキースと、猫のskull。
次はオオカミの予定。
投稿者 corvo : 21:04