2005年8月23日
白峰3日目
こちらは連日天気が悪い。
夜と朝に雨が降る。昨日は集中豪雨のような激しさだった。
しかし、昼間だけはぴたりと雨が上がるので調査が続けられる。誰の行いが良いのだろう・・・・
連日の雨で増水した手取川。濁流である。
今日は午後から新しい露頭(地層が露出したところ)を探しに、山にハイキングに。
舗装されていない林道が整備されているので、比較的楽に歩くことが出来る。
午前中は石を叩いて、化石を探す。朝から一時間ほどでさい先良く3個見つける。
化石を探すにはとにかくよく見るしかない。
石を割る前にあらゆる角度から観察する。小さなでこぼこになった一面一面を光のあたる角度を変えながら見ていく。
脊椎動物の骨が化石になっているところは、極めて特徴的な表情を見せる。
化石化している部分は植物も、貝も、骨も黒くなるのだけど、それぞれに際だった違いがある。
植物は炭化しており石炭のようにつやがあり脆い。
貝は若干茶色味を帯び、薄い膜が何重にも重なっているように見える。
骨は稠密で実に密度の高い黒である。実に美しい。しかし、もっとも数が少ない。
こういった言い方は変ではあるが、骨はじつに高級感がある。貝と植物は安っぽい。
まあ、そんなこと基準にしながら化石探している。
投稿者 corvo : 2005年8月23日 22:02